岩崎大貴 ブログ

ある歌手のキンキンした声質

あるシンガーのキンキンした声質について

■某クワイアのあるシンガーの声質が前から気になっていた。
安定した、かつエッジに効いたソプラノボイスだが、いわゆるキンキン声だった。
本人もその扱いには時折苦労している様子を見せていた。高音に飛べば、すぐに鳴りだすからだ。
こういう場合、だいたいが「喉頭の位置が過度に高い」ことが原因になるはずなのだが、このシンガーの場合、ルックス的にも、音色的にもそれとは少し違う。
なんでだろう、と妻に無駄に相談をしていた。(妻は興味なさそうだった)


■ところが昨日ふとした瞬間にあることに気づいた。
そのシンガーと面と向かって話している時だった。
話し声が少し鼻にかかっていたのだ。
「鼻声って言われることある?」
「言われない、でも録音した自分の声を聞くとそう思う」

よくよく顔も見てみる。
あーわかってきた。歌唱時、喉頭の位置は安定しているから歌声は素晴らしいけれども、もともと口腔の体積が小さいのだ。
彼女の顔は奇麗な逆三角形型で、顎が通常よりも少し小さい。
口腔の体積をもつことが出来ないため、話すときは鼻腔に響きが移り、鼻声になる。歌うときは鼻声とまではいかないが、偏った響きになる。
あーーー、、という感じ。

加えて、彼女の歌ってきた音楽も影響しているだろう。
民謡を多く歌ってきたという彼女は、地声が非常に強い。
その分、若干ではあるが、声帯の緊張が見られる。
このこともキンキン声に加担しているのではないか。


■対策として何が出来るか。

1喉頭を通常のシンガーよりもほんの少し、下げめにキープする子音と母音を使うエクササイズ
2舌の位置の確認 口腔をぶったぎる場所に位置していないか
3声帯の緊張を解く、ブレスを少し強めに流す子音を使うエクササイズ
4高音発声時でももしかしたら声帯がやや厚すぎなのかもしれない。ヘッドにリリースをしむけるエクササイズ
5歌唱時、母音を調整

かなとぼんやり。
もともと喉頭の位置が高いわけではないシンガーに1をするのは、彼女の個性を殺す危険性も孕んでいるのではないかとも思う。
喉頭の位置を変えず、口腔の体積を稼ぐにはどうしたらいいものか。

あ、軟甲蓋を上に持ち上げればいいかも。
ーと思ったけどあの発声法は迷信なんじゃないかと疑っているところだった。

またいつかに続く。
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by yataro1030 | 2013-06-04 09:02 | クワイアと発声

岩崎大貴(ひろき) ボーカル、クワイアディレクター岩崎大貴の日々の報告。
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